2011年11月23日

音の「でかさ」

水曜。祝日です。曇りと雨。気温はちょっと寒かったです。

なんか音楽関連の記事がひさしぶりです。
てきとうに音の大きさについて書いてみます。

まず、音の大きさに影響するのは波形の振幅です。単にレベル、というと振幅を指すことが多いと思います。いわゆる音量。フェーダで上げ下げするやつ。
何を当たり前なことを・・・、という感じですが、音圧を稼ぐときに意識するパラメータです。
シンセやサンプラーの音色エディットで、音量エンペロープをいじるときも意識するかもしれません。ディケイレベルやサスティンレベルは音圧に影響力が大きいですし。
リミッターを使うとアタック後のピーク振幅とディケイ後の振幅の差が小さくなって、全体的に音が大きくなります。

次は、音圧。音量と似てるようでちょっと違います。音圧レベルって呼ぶことがありますよね、あれは単位がdB SPLです。ちなみに普通の会話の音圧レベルは大体60dBSPLです。
同じ音量でも音圧が違うのは実効音圧が違うからです。サイン波のような波形だと圧力が小さい部分が結構ありますが、矩形波だとずっとピークです。言ってみれば波形の面積が大きいほど音圧が大きくなるわけです。オカリナ(ほぼサイン波)とディストーションギター(矩形波っぽい)では、同じ音量でも音圧は違うので、音の大きさが違います。
コンプレッサーを使うと波形の形が変わって、音圧を上げることが可能です。波形が変形するので音色が変わったもします。

他にも、周波数によって耳の感度が違うらしく、同じ音圧レベルの音でも周波数によって大きさがちがって感じられます。
低音に対する感度は低く、ベースギターの基本音なんかは振幅のわりに聞こえにくいです。だから第二倍音とかをしっかり補強したりすると聞こえやすくなります。
高域も高くなるほど聞こえにくくなります。老化や騒音性難聴になると高域の感度が悪くなるそうです。言葉の子音が聞き取りにくくなると不便そうですね。
2000から5000Hz辺りは感度がよく、目覚まし時計の音などはこの帯域の音を出すことが多いです。音量の割とうるさく聞こえる帯域とも言えます。
あと、大きな音で聴くと周波数ごとの感度差が小さくなります。だから、モニターレベルは85dBとか耳が疲れるくらい大きいわけです。
ここら辺の知識はグラフィックイコライザを使うときに意識すると、役に立つかもしれません。

詳しくは知らないのですが、聴覚フィルタという考え方があります。なんでも波形を周波数帯域ごとに分けて聴覚が処理してるそうです。
音の大きさに関係する話としましては、近い周波数同士だとlog(A+B)みたいにミックスされ、遠い周波数同士だとlog(A)+log(B)でミックスされることです。AとBのレベルが同じであっても、後者の方が値が大きくなりますよね。
そういうわけで、広い周波数スペクトルを持つ音の方が大きく聞こえやすいという理屈になります。あらゆる周波数を含むホワイトノイズなんかは、小さな音量でもうるさく聞こえますよね。
周波数ごとの感度差と合わせて、マスタリングなどの時に考慮してみると何かコツをつかめるかもしれません。


・・・以上、不正確きまわりない概要でした。
この手の音響な知識はミキシングをするとき、役に立つこと間違いなしです。専門書はともかく難しいですが。
posted by うらマッハ at 20:23| Comment(0) | 音楽
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