2011年12月17日

代理コード

土曜。晴れと時雨。寒くなってきました。

代理コードのことを書いてみます。
コード進行を作ったり変形するとき重要になるのが代理コードです。

ウィキペディアによると、代理コードは「ある和音の代わりに使われる和音で、似た響きを持ち、ほぼ同じ機能を持つ和音」だそうです。
何をもって代わりとなるかは前後の流れにもよりますが、和音の構成音が近いことと、同じような機能を感じるかですね。・・上に書いてるのを言い換えただけか?

和音の共通音はほぼ必要条件となります。
例えばキーをCメジャーとして、Cの代理としてAmとEmが使えます。これはどっちの代理も構成音3つの内2つが共通してます。
じゃあCmもCと共通音が2つだから代理になるかというと、普通はならないです。転調でもした?的な響きになりますよね。AmとEmも同じマイナーなのに・・・
構成音に共通音があっても、機能を代理できないと代理コードにはならないようです。CmがCの代理にならないということは、CメジャーではCmはトニックには聞こえないと解釈できます。
代理コードの特徴は、メジャーコードとマイナーコードを入れ替えることができることでもありますね。

サブドミナントはCメジャーだと、Fですが、これの代理はDmになります。他にもAmも代理になることがあります。トニックもですが、大体3度上と3度下の和音が代理になりやすい傾向があります。
さて、サブドミナントは理論書によって微妙に解釈が違う機能です。つまり聴き手によって解釈の幅があると考えられます。そこまで行かなくても、前後の流れで解釈が変わることは広く知られています。
F→CとF→Gの時の、Fの機能が違うと前にも書いたことがありましたが、代理コードを使う時その考え方を適用することも可能でしょう。
また、F→GのFをドッペルドミナントと同じと解釈することもあります。D7→GのD7と共通音はありますしね。工夫すると、こじつけ的な進行を作り出せるかもしれません。

ドミナントの場合、和音で重要なのは増4度間の構成音です。そういうわけで、増4度間の2音が共通なら機能の代理が可能になります。ちょっと理屈っぽいですが、サウンド的には代理できるんですよね。
たとえば、G7の場合、Db7が代理になります。いわゆる裏コードですね。共通音はファとシです。ぱっと見、解んない理屈的なコードですが、声部進行で増4度の解決をすればサウンド的に筋が通ってしまいます。
ほかにはディミニッシュコードもドミナントの代理になります。G7の場合、Ddim(Fdim、Abdim、Bdim)で代理できます。これもファとシを含んでますから、これを解決されるとドミナントモーションに聞こえます。
ドッペルドミナントも同様に裏コードやディミニッシュ化できます。
ドミナントの場合、代理コードを使い出すと、臨時記号がどっと増えることになりますね。
一方、3度上と3度下のBm-5やEmは代理として影が薄いです。Bm-5は一時的な和音としては時々使われます。Emはトニックに聞こえるので、ドミナントの代理としての機能は持ちにくいです。

他にも、解釈次第で「~の代理」になるものもあります。たとえば、CメジャーでDm7/GはGの手前に置かれることが多いですが、これをサブドミナントの代理と考えることができます。むしろ、Gsus4の代理では?とか意見がありますし、そもそもsus4の機能は?と考えるのも面白いです。
代理コードで和音堆積数を増やすことも多いです。Cの代理にAm7は普通ですし、なかにはFm(サブドミナント・マイナー)をDbM7に置き換えるとかの荒業もあり得ます。


作曲理論全般にも当てはまりますが、代理コードの場合は特に、「○は△の代理である」と考えるより、「○は△の代理と解釈できる」みたいに捉えることが大事です。
作曲家なら更にアクティブに、「○を△の代理と解釈させる」と考えると応用力が付くと思います。
posted by うらマッハ at 21:12| Comment(0) | 音楽
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: