2011年08月27日

「mp3のbpsって?kHzって?」下書き

土曜。晴れとにわか雨。真夏ほどではないけど、蒸し暑いです。

クレオフーガさんが募集予定の音楽記事の下書きを書いてみます。とりあえず、指定テーマ攻略を目指そうかしら、分野的に可能なだけ。


指定タイトル「mp3のbpsって?kHzって?今さら聞けない人のための講座」。

いまさらかもしれませんが、mp3というと、MPEG-1のオーディオレイヤー3の略です。字だけ見ると、MPEG-3の略に思えるところが紛らわしいです。
オーディオ圧縮フォーマットとしては、初期のものだけに普及率は高いと思います。音質的には後発のフォーマットにやや劣る部分もありますが、やっぱ普及率が高いので、ネットで公開するときはmp3が一番手堅いです。


bpsとは一秒間のビットレートのことです。要は一秒間にどれだけ容量を使ってるかですね。128kbpsだと、一秒でそのまま128kビット使います。
単位をバイトにすると8で割って、一秒16kバイトということになります。一分だと960kバイトで、1Mバイト弱ですね。非圧縮に比べるとずいぶん容量が小さいものです。

ところで、サウンドファイルにはビットレートと名の付くパラメータがもう一個あります。
量子化ビット数(幅)といいますが、フォーマットの16ビットや24ビットがそれですね。昔のゲームサウンドを8ビットサウンドって呼んだりしますが、アレのことです。
これも場合によってはビットレートっていう時があるので、紛らわしいかも。オーディオインターフェースのスペック表とか。

44100Hz、のように表記してあるのは、サンプリング周波数とかサンプリングレートと呼ばれています。
ちなみにサウンドデバイスの多くは48000Hzでも再生できますが、大体のサウンドファイルは44100Hzなので、このレートにしたほうが安全です。データ的に変換するのは処理的に微妙に面倒で、再生ソフトが対応してないケースもあって、トラブルの元です。そもそも投稿を受け付けられなかったりも。

さて、それぞれのパラメータの音質へ影響ですが、bpsは圧縮率も示していて、これは大きい値の方が高音質です。
bpsが低いと特に高域がカットされて、ハイハットの音とかが変質します。

量子化ビット数は、音の強弱幅や、音の滑らかさに影響します。
8ビットだとザラザラした音になりますし、24ビットだと空気感を感じるくらい滑らかな音になります。
まあ、mp3に圧縮するときは、別に量子化ビット数は変化しませんし、そもそも16ビット以外対応してないこともあるので、気にする項目でもないです。

サンプリング周波数も、音の滑らかさ(言い換えるとアナログ感?)にかかわりますが、重要なのは聞こえる周波数の幅が決まるところです。
44100Hzだと半分の22050Hzまでの音が、再現できる限界になります。まあ、そんな高い音はほとんど知覚できませんし、含まれる量も倍音でほんのちょっとだったりするんですが。
サンプリング周波数も、mp3に圧縮するとき変わりませんので、特に気にすることはないです。ただ、圧縮率によっては(64kbpsとか)、サンプリングレートが22050Hzになってしまうこともあります。


圧縮率について書いてみます。
mp3は非圧縮ファイルと、表記上は量子化ビット数とサンプリング周波数は変わりません。でも、容量はずっと小さいんですよね。
非圧縮ファイルのbpsと比べる見ると、とれだけ圧縮出来ているか判ります。
非圧縮で16ビット、44100Hz、2チャンネル、と標準的なフォーマットだと一秒間の情報量つまりbpsは
16(ビットレート) × 44100(サンプリングHz) × 2(チャンネル数) で、1411200ビット。
これにk(×1000)を付けると、おおむね1411kビット。
意味的には、16ビットのデータが一秒間に44100個あり、それが2本あることになります。
だから、非圧縮の16ビット、44100Hz、2チャンネルでは、1411kbpsになります。WAVEファイルのプロパティを開いて見ると、表示されてると思います。

非圧縮で1411kbps、圧縮すると128kbpsですから、かれこれ11分の1くらいになってます。
音質面では、16ビット44100Hzと見た目は非圧縮時と同じスペックですが、やはり劣化はしてます。
16ビットにしては滑らかさに欠けますし、サンプリングレート44100Hzだけど20000Hzの成分とかほとんどなくなっていたり、ひそかに色んなところで情報量を削ってるわけですね。
圧縮率を変えると音質も変わります。64kbpsくらいになるとさすがに意識するほど音が変わりますし、一方192kbpsくらいになると高域成分の劣化が減ります。ただ、bpsが高くなるほど変化が少なくなる傾向があります。64kbpsと128kbpsだとかなり音質が違いますが、192kbpsと320kbpsだとあんまり変わらなかったりです。
あと、同じmp3でも、エンコーダの種類によって微妙に音質が違います。細かい計算方法とかが違うわけですね。人によってはこだわることもある・・・?


mp3は非可逆圧縮という分類の圧縮です。解凍しても元には戻らないという意味ですね。そりゃ再生するとき音質が劣化しますから、わざわざ非可逆なんて書かなくとも判ると思うところです。もし可逆だったら劣化しないわけだし。
非可逆を意識するのは、音響素材などとして波形編集ソフトでmp3ファイルを開いて編集するときです。mp3でも、解凍すればちゃんと編集したりミックスの材料にできます。
解凍すれば勿論、フォーマットは非圧縮になります。豪華1411kbpsです。でも、音質は圧縮したときの劣化がそのままです。
bpsの高い圧縮ファイルの方が音響素材として良いわけですね。どうせなら非圧縮に越したことはないですが。
再生するだけなら128kbpsくらいがコストパフォーマンスが良いんですが、音響素材として使う場合はbpsは高めにした方が良いかもしれませんね。何度も圧縮・解凍を繰り返すと、どんどん劣化が進んでくるわけですし。
posted by うらマッハ at 23:17| Comment(0) | 音楽

2011年08月24日

Eb,Ab,Bb,と旋律

晴れと一時豪雨。最高気温は30度くらいですが、湿度が高いです。

コード+スケールの話題です。ちょっとまえの記事に書いた借用和音Eb,Ab,Bbで、旋律重視な様式の曲を作るときの利用例です。

Eb,Ab,Bbはコード連結にアクセントを与える使い方より、旋律に緊張感を与えたりする使い方の方が多いです。Eb,Ab,Bbは機能的にはドミナントではないので、テンションノートを付加する余地は少ないです。だから響き自体は普通なわけですね。
旋律に緊張感やアクセントをどう与えるのかというと、例えばソから始まるフレーズがあるとき、Cだと第五音、Gだと根音になって特に緊張感はないですが、Abだと7thになり緊張感が出ます。ダイヤトニック内の音であってもテンションノート特有の緊張感が生まれるところが大きな利点です。
もちろん、旋律に同主短調の音を一時的に使いたいときも、便利に使えます。クラシックで使われるFmより使い方にバリエーションがあります。
ほかにも、コードがEb,Ab,Bbのとき、11thはリディアンスケールの特徴音に相当しますが、元の音階では調号なしの音符です。旋律単独だといたって普通なのに、コードと合わせて聞くと、なにやらエキゾチック?のような印象になります。

上記のように旋律と合わせたときの響きを利用するときは、コードを基本形で使います。7thや11thって根音からの音程ですから、回転形だと都合が悪いわけですね。
この手の様式ではコード進行は、多く基本形で横移動することになりますから、機能性が薄いというのは推して知るべしです。横移動じゃ解決の声部進行とかできないですし。まあ、逆に和声進行の禁則も多くは適用されないので、ある意味自由度は高くなります。
それと、コードを担当するパートは必ずしも構成音を全部鳴らす必要性は低いです。根音は外せないとして、あとは5thさえあれば事足ります。7thや9thも、旋律がなぞるなら必要ないので、コード記号で書くとM7とかが必要なのか不要なのか分からないかも。無論、構成音を全部鳴らした方がサウンドは豊かになりますけどね。

とりあえずEb,Ab,Bbコードは、旋律重視の曲を作るとき頼りになることは間違いないです。
旋律とコードに許容範囲のギャップを与える、という感じでしょうか。ギャップ萌えって言葉もあるくらいですし、音楽でもきっと効果的な表現になりそうです。
posted by うらマッハ at 21:02| Comment(0) | 音楽

2011年08月12日

シンセスネアドラム?

金曜。例によって暑いです。雨も降らないし。

チップチューン系の曲を作るとき活躍するであろう、シンセドラムについて語ろうと思います。まあ、最近勉強中の内容なので、間違ってる情報もあるかも。でも、直接経験したことで得た一次情報なので役にたつところも?

減算方式やFM方式やPSG方式の、いわゆるシンセサイザーだと、パーカッションな音はノイズ(ホワイトノイズとか)とインパルス波(短い音)を活用することになります。
ノイズは「ザー」とか「ゴー」って感じの音色で、これを短く切って「ザッザッザッ」って並べると一応形的にパーカッションになります。ハイハット的な細かい刻みに使われますし、場合によっては2拍4拍のアクセントにも使われます。
インパルス波というと、ベースのゴーストノートやギターカッティングのミュート音並に短い音です。短く切るので音程が聞き取れずに「ブッ」とか「ボッ」って感じの音になります。アンプに電源入れた時スピーカーから出る音もインパルス波といって良さそうです。バスドラ的な音色です。急激なピッチベンドをかけると「ポンッ」「トンッ」という感じの音になるので、タムタムのような音にもなります。

で、記事タイトルのスネアはどうするのかというと、ノイズとインパルス波の組み合わせで表現するのが一般的です。MIDI音源のGMマップに「シンセドラム」って音色がありますが、大体はノイズ+インパルス波な音色が充てられています。タムタムとしても使えますし、スネアとしても使える音が多いのではないでしょうか。
ただ、いまやサンプラーに入ってるシンセドラムも試行錯誤の末に行き着いた結果であるようです。昔のゲームサウンドを聴いているとその経過を実感できます。

そういうわけで、参考になりそうな動画を紹介していきます。

ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人 BGM集
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10233299
打ち込みが力作な作品ですが、今回はとりあえずパーカッションに注目。
ノイズを多用してます。時々インパルス波もありますが、使い方はタムタム的なフィルインがほとんどです。
ノイズでも音色で差別化すれば、スネア的な2拍4拍のアクセントが勤まるようです。まあ、物足りないといえば、物足りないですが。

メタルマックス 全曲集
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7755804
やっぱりノイズだけのスネアは物足りないとみんな感じていたのか、インパルス波を活用する作品が増えてきます。
この初代メタルマックスではインパルス波を見事に活用しています。バスドラも良い音ですが、スネアやタムタムに相当する音がノイズを重ねたインパルス波です。今の感覚で聴くとサンプラーに入ってるシンセドラムそのものですよね。

キャプテン翼U BGM集
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14266393
一方で、リアルなサウンドを追求する指向もあるわけで、このキャプテン翼Uのスネアなんかが良い例です。
これはサンプリングした音です。別に確認したわけではないですが、さすがにこれをシンセで合成できるとは思えません、たぶん。
スーファミだと全部サンプラーになりましたが、ファミコンでもパーカッションでワンショットのサンプルを使うことは良くありました。マリオ3のティンパニとか。圧縮が差分方式なのでデルタPCMとか言われてたかな。
そういえば、バスドラも良い音出してますが、これサンプリングかシンセどっちなんだろう。シンセでも出せそうな音ですが、別にサンプリングでも音が出るわけで、聴いただけでは判断が付きにくいところです。

コナミワイワイワールド2BGM集
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5305003
こちらは名門のコナミサウンドですが、サンプリングかシンセ合成か、判断付きにくいスネア音がありますよね。サンプリングした音にコンプレッサーをかけて作ったものと推測できますが、もしかして合成?という気もします。

今では、サンプルをそのまま使うことは少ないですよね。コンプをかけたりイコライザをかけたり。そうなると、元の音がサンプルだろうがシンセだろうが、どうでもいい問題になるかもしれませんね。
・・・なんか話がずれていきそうなので、今回はここまで。
とりあえず、シンセスネアはノイズ+インパルスってことです。
posted by うらマッハ at 12:31| Comment(0) | 音楽

2011年08月02日

同主短調からの借用? 準固有和音?

火曜。晴のち夕立でした。ひさしぶりの雨です。雨量も適度であっぱれなり。

今日は音楽の話題。コードネタです。
ゲーム音楽や映画音楽でよく使われる、キーがCの時の、Eb、Ab、Bbについて経験則や仮説をつらつら書いてみます。

CメジャーでのEb、Ab、Bbは解釈が色々あると思います。なんでかというと、クラシックの和声法やバークリー系のジャズ・ポピュラー和声理論でも、はっきりと解釈がされてないからです。というか、そもそも載ってないです。ジャンル的に使わないコードは普通載せないですしね。ポピュラー理論でちょっとふれられることはあるかな。
運用次第なところもありますが、とりあえず僕は準固有和音の親戚くらいに解釈してます。というのも、コードスケールを分析すると、調号がつくのが同主短調の音だからです。少なくとも転調ではないですし。

実際によく使われるパターンを挙げてみます。
2コードパターンだと、C→Bb、が典型的なパターンです。
まあ、これは単に「そういうパターン」という解釈で、わざわざ同主短調からの借用コードとかめんどくさい解釈は不要かもしれませんね。
Bb時のコードスケールは、特に意図がない場合、Bbリディアンでしょう。EやAにフラットは付けないです。特にEにフラットを付けないのでリディアンスケールになるところが特徴です。

4コードパターンだと、C→Eb→F→G、とか。
これはよく使われますよね。これも「そういうパターン」で良さそう。ところで、このパターンでEbの機能はなんでしょうね。トニックの代理な気もしますが、まあ「非機能コード」ってのが正解かも。もっとも、非機能コードにも色々あるので、なんかうまい分類があれば良いんですが。
Ebの時のコードスケールは、これもリディアンが多そうですね。フラットが付くのはルートのEに5度のB。Aはフラットを避けることが多いです。調号が付くのを避けようとするのは、借用コード時のコードスケールの特徴と言えます。

8コードパターンになると例えば、C→G→Bb→F→Ab→Eb→F→G、などがあります。さすがにこれは一部のゲーム音楽くらいでしか使わないかも。
仕組み的には反復進行ですね。あと、Eb→F→Gは上で挙げたパターンにつながります。
Bb・Ab・Ebコードスケールはやっぱりリディアンが一般的なような気がします。Abだと、同主短調の調号をすべて使うことになります。Dがフラットするのはやはり避けるようです。避けないと転調になりますし。


どうやら転調か借用かの違いは、スケールでの調号のようですね。
コードスケールで、できるだけ元の調の音を使おうとするのが借用コードの時です。ルートに調号がある場合はしかたないとして、第五音に調号が付く場合も回避しないケースが多いみたいです。4度や6度だと元のダイヤトニック内の音を選ぶみたいです。
7度に関しては、コードに依ります。ダブルドミナントのD7なんかは、7度はルートから数えて短7度なので、普通にドです。
Eb・Ab・Bbの場合は7度を付加すると普通は長7度になります。そういうわけで、コードスケールでは調号は付かず、7度はダイヤトニックのままです。旋律を作るとき、ダイヤトニック内の音でも長7度の緊張感が得られるのが利点だったりします。

・・・続く。
posted by うらマッハ at 20:47| Comment(0) | 音楽

2011年07月31日

理論書は何度も読みます

日曜。晴と曇り。今日は暑いですね。朝から28度ありました。昼間はたぶん33度くらい。

今日は音楽の話題ですが、特に中心になるネタはないです。普段感じることとか書きます。

僕は理論書を辞書のような感じで読むことが多いです。何か調べたいことがあって読むわけですね。
むろん、初見はとりあえず一通り読むんですが、別に全部理解できるような天才さんじゃないです。何が書いてあるかを把握のが目的です。これが後で調べたい事がある時に役に立つわけです。
一冊では内容が不十分ですし、内容の真偽は比較に限るので、同じ分野の本でも複数手元に置いてます。和音関連の本なんかは良く売られますから、僕が持ってる本も少なくとも20冊はあるはずです。整理整頓は好きじゃないので何冊あるか不明ですが。

理論書を読む時は、既存の技法だけど自分は使ったことがない技法をマスターしたいとき、既に身に付けてる技法の精度の向上を狙うとき、なんか新しい技法を編み出したいとき、などです。まあ、作曲家ならどれも日常的な要求だと思います。
で、面白いのは、読むたびに違う側面を発見することです。調べる目的が違いますし、経験や知識の蓄積もあるのでしょう。ゲームに例えると、周回プレイごとに隠しイベントが発生したり、新しい分岐ルートが現れたりする感じです。いろんなところで伏線フラグがあるノリですね。

最近、対位法を勉強中ですが、主な目的はアレンジ力の向上です。
別に対位法の勉強が初めてというわけではないです。声部間の適切な度数を考えるために勉強したこともありますし、フーガの様式を分析する時とかも勉強したような気がします。10代後半からかれこれ10年以上勉強してきてるので、何度かお世話にはなってるわけです。
でも、1を聞いて10を知るというノリではなく、10あるところから1ずつ掘り出すというのが理論の勉強ではないかと思います。一通り学んだつもりでも、まだまだコンプリートにはほど遠いわけですね。

まあ、ゲームみたいに、理論理解度のコンプリート率なんて判りませんから、目に見える達成感はないかも。ここらへんは人それぞれでしょうね。まだまだ気がついてないことがあるはず!、と考えることもできますし、もう完璧に理解できてる、これ以上は得る物なしと、とらえることもできそうです。
ちなみに、僕は疑心暗鬼に「まだまだ見落としがあるはず」って考えるタイプです。いくら勉強しても「マスターした!」と見得を切れないのが難点ですな。いや実際、ごく基本的なことが抜けてることも良くあります・・・
posted by うらマッハ at 22:55| Comment(0) | 音楽

2011年07月21日

管弦楽と室内楽の違い

木曜。曇りです。台風がノロノロ進むもんだから「台風一過」な天気にはならないです。畑に行くたびに蚊に刺されます(涙)

音楽の話題です。管弦楽と室内楽の違いについてダラダラ書いてみます。

管弦楽、横文字で書くとオーケストラ。室内楽は英語だとチェンバーミュージックです。でもチェンバーってあんまり日本じゃ使わないので、日本訳の室内楽の表記でいきます。

さて、両者の違いといっても色々ありますが、まず編成ですね。管弦楽は大勢いますし、室内楽は少人数です。〜重奏の「〜」に入る通りの人数ですから、オケに比べると少ないわけです。
そういえば、辞書を引いてると「室内管弦楽団」って単語を見たんですが、20名そこらの小編成の管弦楽団のことだそうです。分類するなら管弦楽でしょうね。管の数に比して弦の数が2管編成とかより少ないので、サウンド的には管楽器の音が目立つ傾向があると思います。僕がよく聴きに行くオペレッタのオケは1管編成と呼べるような小編成だったりします。

両者のはっきりした違いは、弦で楽譜を共有するかどうかです。室内楽だと1人ずつ楽譜(パート譜)が違うのが普通ですが、管弦楽だと、例えば複数の奏者が「第一バイオリン群」の楽譜を共有するわけです。
ちなみに管楽器に1人ずつパート譜があるのは、管弦楽、室内楽ともに同じです。
じゃあ室内楽的な小編成だけど、弦奏者が「第一バイオリン群」的に楽譜を共有した場合は、室内楽じゃないのかというと、管弦楽の分類になるそうです。・・・管楽器が無い楽団は?というと、弦楽オーケストラという分類になります。ここで、オーケストラ=管弦楽という翻訳がオールラウンドでないことが見えてしまいます。
まあとにかく、1人ずつパート譜があるかないかは、管弦楽と室内楽の、音楽の方向性の違いにつながるのでしょうね。

音楽の方向性の違いにも色々ありそうですが、一つ、管弦楽はホモフォニー指向なのは間違いないです。一本の旋律を複数の楽器で演奏するなんて、考え方がホモフォニーですよね。楽器数は多いですが、作曲面での声部数は少ないわけですね。
一方、室内楽はというと、声部数に関しては、管弦楽のように「一本の旋律」になったりはしないですね。別にポリフォニーとは限らないですが、声部数が4つくらいあったりします。弦楽4重奏だとそのまんま4声体だったりです。
管弦楽はサウンド面での工夫を凝らせるのに向いてますし、室内楽は作曲や演奏に凝ることができます。逆に室内楽ではサウンド面は管弦楽ほど豊富でないし、管弦楽では作曲や演奏(協奏曲なら別ですが)は大雑把になりがちです。

音楽の方向性が違うわけなので、ジャンルとしても別になってきます。ロマン派の時代になってくると、はっきりと管弦楽と室内楽は独立したジャンルになってきます。まあ、管弦楽にも交響曲やら交響詩やら、色々看板がありますが。オペラやバレエの音楽も分類は管弦楽ですね(でもピアノ伴奏でやることも)。
管弦楽は大勢の人を相手に派手な音色でアピールすることができるし、一本の旋律やリズムによってある種の一体感のようなものを聴衆全体で共有できます。ロマン派の交響曲とか交響詩とか、聴いてると精神が高揚(沈むことも)してきますし、感情を煽り立てるような表現が特徴の音楽と言えます。
管弦楽に分類されるジャンルは大衆性が強いわけですね。人を感動させるのに向いた音楽というのでしょうか。特に知識が無くとも、生で聴くと心が揺り動かされるところが、ロマン派の管弦楽の特徴です。
一方、室内楽は音楽的な技巧の追求に向いたジャンルです。趣味的というかオタク的?なジャンルといえます。聴き手も少人数ですし、大抵は音楽に詳しい人たちです。ロマン派時代でいうところの、「絶対音楽」向けですね。バロックや古典派だと娯楽目的のジャンルではあるんですが、表現が技巧的です。
考えてみると、ロマン派から現代音楽に移ってくると、室内楽の割合が増えたかもしれません。パトロン的なお金持ちがいなくなって大人数の楽団を動員できなくなったこともありそうですが、室内楽のマニアックな方向性が現代音楽の求める音楽性と合っていたのかもしれないです。
posted by うらマッハ at 22:08| Comment(0) | 音楽

2011年07月13日

オケの管数

水曜。晴です。日陰にいるとそれなりに涼しいですが、やっぱ外に出ると危険な暑さです。

ちょっと音楽のネタというかマメ知識を書いてみます。
オーケストラの代表的な編成は、2管編成と3管編成ですが、この管数は主にオケの規模を示しています。

管楽器は〜管の通りにあるのかというと、木管は2管編成だと概ね2本ずつです。ピッコロとかはあっても一本ですが。金管はトランペットは2本が標準ですが、トロンボーンは3本の場合が多いですし、ホルンは4本、テューバはあれば1本です。
3管編成だと、じゃあ各管3本ずつかというと、木管はクラリネット2本+バスクラリネット1本、フルート2本+ピッコロ、のような編成になります。トランペットは3本が標準になります。ホルンは場合によっては6本いることもあります。テューバはやっぱり1本ですし、トロンボーンも普通は3本です。
実際は曲や楽団で編成がばらつきますが、〜管編成っていってもその通りの管数の編成ってわけではないです。
木管の数は大体〜管の通りになりますが、金管の数はあんまり変わらないです。

弦楽器の数は、2管編成より3管編成の方が大勢います。場合によって何人かは違うんですが、2割くらい3管編成の方が多いです。ひとまわりストリングスの規模が大きい感じですね。
打楽器なんですが、これは3管の方が種類が豊富になります。2管だとティンパニがあって後スネアドラムやバスドラがあったりなかったりですが、3管だとドラムやシンバルの類が一通り揃っていることが多いです。案外、2管と3管のサウンドの違いは打楽器かも、という気もします。

2管と3管で木管楽器の数がはっきり違うわけですが、弦楽器はそれに合わせて数を変えるのが一つのセオリーです。木管の音量に釣り合う弦楽器数を用意するわけですね。
金管や打楽器はまあ、一つあるだけで弦全員分以上の音量を出せますので、弦と音量を釣り合わせる、という理屈ではなさそうです。ちなみに音量が2倍(人数を2倍)で+6dB程度、10倍でようやく+20dBなので、弦の人数を多少増やしたところで金管や打楽器のでかい音にはなかなか追いつかないです。

打ち込みでオケサウンドを演出するときは、まずはストリングスの厚さで編成を表現するのがイイかもしれないですね。2管と3管で人数が違いますから。
posted by うらマッハ at 17:37| Comment(0) | 音楽

2011年07月08日

強弱表現によるスペクトル変化

金曜。天候は晴。暑いので日中は昼寝。ピーマンやミニトマトの株が大きくなってきて収穫量が増えてきた。

ボ−っとしてるとき、いまさらなことに気が付きました。ドラムのような打楽器って強弱表現するとき、ピッチ変化が重要だと。
ピッチ変化というより、周波数スペクトルの変化なんですが。ピッチのある楽器でも、強く鳴らすと高域成分が多く含まれます。打楽器も同様なんですが、強く叩いた時と弱く叩いた時では、はっきりと音色が違います(意識すれば別の音符に聞こえる)。打楽器だとピッチが違って聞こえるかもしれません。成分が集中する帯域が違うのかも。
強く叩いた場合、減衰時間も長くなりますが、この時高域成分の方が減衰が早いです。スペクトル成分のエンベロープも打楽器の重要なパラメータです。基本的に高域は減衰が早い傾向があるのですが、楽器の材質などで個性が出たりします。例えば、バスドラはアタック時は意外と高域出てるけど減衰が早かったり。

そういうわけで、打楽器の打ち込みをするときは、例えば同じスネアドラムやハイハットでも、強い時と弱い時で、スペクトル成分や減衰の仕方を変化させる必要があるわけです。
音源の性能を評価するなら、ベロシティ変化で、音色やエンベロープも自動で変動するのが高性能ということになりそうです。無論、音量変化は当然ですが、音量だけだとまったくグルーヴ感が出せないことが多々あります。あと、ベロシティ変化でサンプルそのものが切り替わったり、最初から複数のサンプル(強弱表現に使える)をノートナンバー別に配置したりするのも評価できます。
シンセで1から設定するときは、あらかじめ強と弱の別に、少しフィルタ設定の違う音を用意すればいいかも。打ち込みの時点で、持続時間(ゲートタイム)も合わせて調整すれば、ある程度は強弱表現ができるのなぁ、と考えてます。

ドラムの強弱表現なんて音量変化だけで十分、とか昔は考えてました。音楽の勉強始めて10年くらいで、ようやく音色やエンベロープも強弱表現に関わってることに気づく辺り、僕の才能は凡人レベルですな。普段何聴いてたんだ??
実力に差が出るのは努力の量よりセンスの違いですが、かれこれ10年間、僕は打楽器の表現を学ぶ機会をおおいに無駄にしてしまいました。これから死ぬまでは打楽器の学習効率は少し良くなりますが、できる人はそんなこと最初から知ってたわけで、そう考えると悔しいですね。
まだまだ目(耳か?)にウロコが張り付いてる可能性があるので、ボーっとしてヒラメキ(?)を待つのもたまにはイイかも(笑)
posted by うらマッハ at 21:01| Comment(0) | 音楽

2011年07月03日

和声進行とカウンターライン

日曜。天気は曇ったり晴れたり夕立だったりです。カンカン照りよりずっとマシ。5:30くらいから農作業したんですが、朝はそれなりに涼しいですね。

音楽の話題です。
対旋律にカウンターラインっていう技法があるんですが、和声進行と絡む技です。
中声部にあって、旋律やバスと対照的な半音階的な進行なんですが、それをカウンターラインと呼ぶそうです。
リズム的にはゆったり進行というか、小節あたり1〜2回の進行です。和音連結時に中声部で半音上がったり下がったりするやつです。経過音や非和声音もありますが、借用和音の臨時記号付きの音を利用することが多いです。

で、どんな和音進行の時にカウンターラインが発生するかというと、連結時に半音進行がある和音進行です。
C→FやG→Cのような定番の完全4度上に進行するケースだと、和音連結時に一つ半音上に上昇する声部があります。C→Fだとミ→ファ、G→Cだとシ→ドです。G7→Cのように属7のドミナントモーションだと、さらにファ→ミの半音下行の声部が得られます。案外、半音進行を含む和音進行はよくあるわけですね。
C→Fのようなごく普通の進行でカウンターラインは作れるんですが、実際カウンターラインは連続して進行したり、臨時記号付きの音符を経由するものです。ミ→ファ→ファ#→ソ、のような進行がいかにもなカウンターラインと言えます。
カウンターラインを発生させる場合、C→F→D→Gのような進行にする必要があります。この進行で厄介なのはF→Dです。F→D単独では実のところ機能的な意味は無いと思います。C→F、D→Gという反復進行と解釈するならF→Dは移行連結部分。C→F→Gが原型で、Gの手前に他調ドミナントとしてDを挿んだものとも解釈が立ちます。
なんにしても、反復進行や借用和音が必要になることが多そうです。反復進行なら移行連結時の声部進行、借用和音だと挟み込むタイミングが重要です。
あと、ディミニッシュを経過的に使用したり、ドミナントの代理で使う方法でもカウンターラインを発生させることができます。・・・ディミニッシュというとクラシックな響きで実際クラシックでよく使われますが、理論はポピュラーの方が明解な気がします。クラシックだと根音省略形のテンションコード扱いで、分析が面倒です。

それと、CとかFとかコード名記号だけしか書いてないですが、実際は和音進行するときは回転型を使います。記号で書くと大変なんですよね(汗)
そういうわけで、和音進行するときの回転型を意識するのも重要になってきます。さすがに基本型同士の連結ではカウンターラインは無理っぽいと思います。

・・・続くかも。
posted by うらマッハ at 20:33| Comment(0) | 音楽

2011年06月28日

Vの和音(2)

火曜。今日も晴。やっぱり風は強め、まあ人間は涼しくて良いですが。もう梅雨あけてんじゃね?

Vの和音、第2話です。別に計画的に書いてるわけでもないですが。
ポピュラー和声では、Vの和音はトニック(T)の代理です。クラシックと違って和音堆積数4つで分析するので、TとVの響きが似てるわけですね。
あと、やはりYに対する代理ドミナントとしての進行も有ります。クラシックに比べると他調ドミナントでYに進むケースが少ないので、使用頻度は高いです。まあ、短調ではあんまり使わない印象ですが。

ところで、Vの和音はトニックの代理ということは、偽終止としてV7→Em7のような進行が可能です。クラシックでは偽終止はYに進むケースしかないですが、ポピュラーだと2種類あるわけですね。
では、V7→Em7→Am7という進行があった場合、Em7の機能はトニックかドミナントどっちなんでしょうね。クラシック系の和声の本では、何冊か見た限りではドミナントとしています。偽終止にX→Vという例は少ないですし、Yに進行してることもありますから、ドミナントに違いないわけです。
しかし、ポピュラーではV7→Em7は偽終止として扱われます。偽終止ならEm7はトニックです。Em7→Am7だけ見るとEm7は代理ドミナントの機能があるようにも思えます。しかし、代理トニック→代理トニックという進行は可能ですから、Em7(T)→Am7(T)という解釈も可能です。
どっちに感じるかは前後の文脈に依るところが大きいですが、「どちらか」というよりどっちにも聞こえるケースが多いのではないかと思います。偽終止のトニックでもあり、Yにつながるドミナントでもあるわけです。

コード進行を色々構築していくときに役に立つのが、Vの和音のような複数の機能を感じるコードだったりします。
Xからは偽終止としてつながりますし、VからはYへ進行できます。もちろん、代理トニックとしてWに進んだりも可能です。ただ、代理ドミナントとしては微妙な響きなので、Tに進行するケースは少ないかも。
なんにせよ、同時に2種類の機能解釈が可能なことは、コード進行で頼りになるに違いないですね。
posted by うらマッハ at 21:31| Comment(0) | 音楽