2011年06月26日

Vの和音

本日も晴れでしたが、夜明け前にちょっと雨、夕方にも通り雨でした。ただ、野菜がしおれ気味なので水やりはしたんですが。まとまった雨量がないと野菜には効果ないんですよね。

和声の話題です。
機能和声でいうところのVの和音について云々しようと思います。

クラシックの和声だとVの和音は普通使わないです。コードネームでいうEm(長調)とC(短調)ですが、反復進行では使いますが、古典派とかでは出番は少ないと思います。
それでも和声法の課題本には例題はとりあえず載ってますね。大体は基本型と第一展開型だけですし、進行先のバリエーションも少ないです。まあ使用例自体が少ないですからね。
機能としては、Tの和音の代理としてのトニックと、Yの和音へのドミナントがあります。

トニックの代理としてのVですが、クラシックではYはTの代理ですが、Vはというと微妙な扱いです。3度下の和音は代理として使いやすいですが、3度上は多少機能が変わって聞こえてしまいがちです。
ポピュラーだと4個堆積(M7やm7)を標準としているので、VはTの代理として頻繁に使われます。CM7のルートを省略すればEmになりますからね、響き自体が似てますし。

一方、Yへ進行するケースでは、機能はドミナント扱いです。Yに対するドミナントです。
Xの和音と共通音は2つあるので代理ドミナントという理屈ですが、Em→Cとはまず進まず、実質Am専用のドミナント扱いです。Emは響き自体ドミナントな感じがしないからでしょうね。
長調(Cdur)ではEm→Amはそこそこ使われそうです。短調(Amol)だとC→Fですが反復進行以外使わないような気がします。平行調と交流する和音様式だとアリかも(クラシックかは微妙ですが)。
あと、Yへドミナント進行したいときはY度調の副5和音(E7)でも良いわけですから、やっぱVの和音の使用頻度は少ないだろうなぁと思います。

Vの和音が頻繁に使われるのはポピュラーになります。まずトニックの代理コード扱いですし、Yに対するドミナントとしては循環コードで多用します。

・・・続く。次はポピュラーでのVの和音です。
posted by うらマッハ at 20:31| Comment(0) | 音楽

2011年06月18日

リズム補填

本日は雨。午前中ほとんど降ってない時間帯があって、そのスキに草刈りをしました。雑草が水を吸ってグングン伸びてきてます。

またまた「複旋律作法」でお勉強してます。この本、ホモフォニック様式での対旋律の書き方が載ってるのがありがたいところです。声部書法の書き方って使う機会少ないですよね。
まあ、対旋律の書き方というより、実例をうまくまとめて示してくれているという感じですね。和声と比較すると作法が決まってないのが、対位法関連の特徴だといえそうです。

旋律と伴奏な様式の曲でも、フレーズの切れ目などで副次的な小旋律が付け加えられることが多々あります。
本によると、フレーズの切れ目、旋律の終止時の締めくくり、和音の解決進行時の装飾、で分類されてます。どれもよく聴く例ですし、自分の曲でも使ったことがあります。リズム面で曲を盛り上げるので、ドラムのフィルインに近い役割だと思います。
使われる小旋律の分類は、自由なのと模倣的なのです。模倣的というのは、主旋律を素材にした小旋律のことです。主旋律のメロディラインやリズム型を小旋律に使うわけですね。逆に自由なのは主旋律を模倣したものでないものです。

フレーズの切れ目は、次のフレーズへ向けて盛り上げたりしたいので、対旋律を入れるものです。前後に比べて音数が増えるだけでも効果ありそうです。
旋律の終止時は、音価の大きい音符や休符で旋律の動きが停滞しがちなので、そのぶん対旋律が動きやすくなります。主旋律を模倣したエコー効果を狙うことが多いのではないでしょうか。
和音の解決進行時に装飾は、宗教音楽とかで4度音を引っかける対旋律が代表例だと思います。ポピュラーのsus4時も装飾的な対旋律を入れることが多そうです。

作曲の時、特に知識が無くとも必要な時は対旋律を作ることはできますが、最初から狙って効果的に使うには対旋律関連の知識が役に立つと思います。最初から対旋律を生かすように作曲できるようになれば、大きなステップアップになりそうです。
posted by うらマッハ at 21:29| Comment(0) | 音楽

2011年06月17日

テクスチュアの分類

今日は曇り。雨は降らなかったです。でも蚊が多いです(涙)

今、対位法や副旋律のことを勉強中です。和声関連に比べると書籍は少なめですが、探せばそこそこありますね。とにかく高めな印象です。機材買うのに比べれば安いですが。
「複旋律作法」っていかにもそのままな本を読みました。・・・副旋律じゃなくて複旋律なんだな。

楽曲には、声部書法で書くタイプ(ポリフォニー)と声部書法によらないタイプ(ホモフォニー)があるのですが、大抵は混合型だそうです。
声部書法型でも、厳格な対位法様式と自由な対位法様式があるんですが、これも自由型の方が多いです。バッハの曲なんか自由型な対位法様式の曲が多いです。

自由型な対位法様式というのは、声部数はとりあえず決まっているものの、途中で一時的に声部が増えたり、和音の充填音があったり(通奏低音とか)、声部によって役割が違ったりするものです(独立したバスとか)。まあ大概、声部書法で曲を作る時はどれか含まれますよね。トリオソナタとかが該当すると思います。
厳格な型はまさに自由な型の逆ですね。声部数は一定、和音充填無し、どの声部も価値は均等です。ルネサンスの無伴奏ポリフォニーなんかその例かなと思います。大体は、模倣の技法を使うと思います。

声部書法によらないタイプというと、一本の旋律があって、他の声部が伴奏にまわる型です。クラシックのピアノ小品なんかが該当します。
あと、声部書法的な書き方だけど、最上声部が主旋律に聞こえて他の声部は旋律には聞こえない曲も該当したりします。声楽にこの手のものがありそうです。・・・和声法の課題の書法も該当するかも?

実際の楽曲で一番多いのは、ポリフォニーとホモフォニーの混合されたタイプです。・・・だったら分類する必要はないのでは?と思わなくもないです(笑)
中間型と呼ぶしかないような、声部書法の要素を含むホモフォニーは古典派以降でも多いです。途中の展開で書法が移行するものも多いです。
まあ考えてみれば、ポリフォニーとホモフォニーどちらか片方の書法しか使えないのは作曲する側も聴く側も窮屈です。また、曲の中でずっと同じ書法ってのも作る側聴く側共に退屈です。

僕がこの手の理論を勉強してる理由は、結局のところ「ずっと同じ書法」病から脱出するためです。別にフーガが書きたいとかじゃないです(いえフーガも書きたいですが)。
作曲やってると何度か壁にぶつかることがあります。「ずっと同じコードパターン」病とか、「短調あるいは長調しか書けない」病とか。
僕はとりあえず、コードスタイルや音階やリズムスタイルはある程度使いこなすことができるので、「同じような曲ばかり」な状態はそれなりに回避できるようになりました。
書法も曲ごとには変えることはできるんですが、曲の中で書法を変えるのが苦手です。がんばってやってはいるんですが、下手くそです。
そこで役に立ちそうなのが対位法なわけですね。あと、ポピュラー系だとドラム関連の技法も。
posted by うらマッハ at 20:05| Comment(0) | 音楽

2011年06月08日

Wの機能 with「和音の原理と実習」

今日は曇りと晴。昨晩、雨が降ったらしく、水やりの手間が省けたぜ。

音楽理論の局所的な話題でいきます。
和声法の本は沢山ありますが、少しずつ内容や解釈が違っていて、比較してみることで作曲のヒントになることも多々あるような気がします。
「和音の原理と実習」って本があるんですが、ちょっと独特な解釈があったりして面白いです。その本のサブドミナントに関する解釈を紹介してみます。

サブドミナント(略してS)というと、主要3和音でいうところのW。代理で使う副3和音ならUです。
W→Tのように主和音へ緩やかに進行するケースと、W→X、U→Xのように属和音を補助するケースがあります。ここまでは、大体どの本でも同じこと書いてます。Sに分類される和音には2つ機能があると考えることができるわけですね。
ただ、W→TもW→Xも、とりあえずSで分類するのが普通です。厳密には別かもしれませんが、煩雑になるので両方Sってことにしてるのでしょう。S→T、S→Dという感じに。

で、「和音の原理と実習」はというと、わざわざ別分類にしてるわけですね。
T→W、W→TのWをサブドミナントとしてます。これに関しては他と一緒。
ではW→XやU→Xというと、第2ドミナント(D2)としてます。ドミナントを補強する働きがあるからなんでしょうね。ちなみにドッペルドミナントもこの第2ドミナントの分類になります。
なんかめんどいけど、筋は通ってると思います。ドッペルドミナントを含むのが利点かもしれません。

和声進行は3つに要約されるんですが、
第1 T→D→T
第2 T→S→T
第3 T→S→D→T
と、大抵の本にありますが、「和音の原理と実習」だと、
第1 T→D→T
第2 T→S→T
第3 T→D2→D→T
となってます。
まあ、中身ほとんど一緒で、表記がちょっと違うだけではあるんですが。でも、面白いと思いませんか?

・・・続くかも。
posted by うらマッハ at 23:12| Comment(0) | 音楽

2011年06月07日

ビート考6 オモテ拍ウラ拍

今日は曇り。昼から涼しくなりました。

オモテ拍ウラ拍について云々していきます。
前回はクラシックの拍節分類の話で、用語が色々あって面倒な側面もありましたが、ポピュラーだとビートを中心に考えるので、比較すると明快になってます。まあ、厳密なのか明快なのかの違いでしょうかね。
どのレベルでも、重要なのはオモテかウラです。4拍子だと、1&3拍がオモテ、2&4拍がウラ。ビート(ポピュラー)レベルで、8ビートだと「表裏、表裏」、16ビートだと「表裏裏裏、表裏裏裏」です。
・・・図示しないとさっぱり判らんですな。要はどんなレベルでもオモテ・ウラのセットで分類すれば良いです。セットになってることが重要です。
ポピュラーだと小節レベルでオモテ・ウラと分類することはあまりしないですね。クラシックだと小節レベルでグルーヴがあるケースがありますが、ポピュラーだと小節内でグルーヴを成立させる傾向があるのかもしれません。ここらへんはポピュラー独特の「ビート」の存在が大きいのでしょう。

エネルギーの推移は、クラシックもポピュラーも同様です。オモテで放出、ウラで充填というサイクルです。
ところでポピュラーだと2拍4拍でスネアドラムを叩くわけですが、あれは放出なのか充填なのか、どっちなんでしょうね。拍でいうと2拍4拍はウラですから、充填かなと僕は思います。ウラ拍だから弱いというわけではないですし。
2拍4拍のスネアドラムはリズム隊全体のエネルギーを充填してると考えることもできます。

ビートレベルで、オモテをダウンビート、ウラをアップビートと呼ぶこともあります。ニュアンス的にはアップタクト・アウフタクトと似てます(アップが紛らわしいですが)。
ドラムの叩き方(ストローク)にダウンストローク、アップストロークがありますが、まさにダウンは表、アップは裏に当たります。あと、フルストロークとタップストロークがあります。
ダウンストロークは高いところから振り下ろして半分の高さくらいまでリバウンドしますが、これはエネルギー(位置エネルギー?)の放出と考えられます。放出するから低い位置までしかスティックが戻らないわけです。
一方、アップストロークは低い位置から振り下ろし、リバウンドで高い位置まで振り上げます。リバウンドによってエネルギーの充填が行われ、次のダウンストロークにつながるわけです。
タップストロークは低い位置から叩き、低い位置にリバウンドします。ゴーストノートや、16ビートの連打で使います。
フルストロークは高い位置→高い位置です。前後関係なく叩く時に使うのかな。
ちなみに叩いた後にリバウンドするのは指揮法でも同じなんですよ。
16ビートだと、全ビートを叩く場合、ダウンの後にストロークが3回続くのですが、リバウンドの高さは次のダウンに近づくにつれ高くなる傾向があります。叩く時はタップ2回アップ1回になることが多いですが、それぞれのリバウンドの違いによって独特のウネリ感が生じるわけです。
ドラムストロークで重要なのは叩いた後のリバウンドなんですね。次の音は前の音のリバウンドで決まります。

オモテとウラはセットでとらえますが、ウラ→オモテにつながると解釈できます。ウラでエネルギーを溜めるからオモテがあるわけです。ポピュラーで重要なシンコペーションは、ウラの扱いが鍵になってます。
和声だと、ドミナント→トニックの関係に似てますね。
posted by うらマッハ at 21:27| Comment(0) | 音楽

2011年05月28日

ビート考5 メトリック・レベル

今日も雨。ニュースによると台風が近づいて来てるらしい。あっちいって!こっちこないで!!

メトリック・レベルについて書いてる本が今ひとつ見つからないので、あっちこっちから集めた知識で書いてみることにします。
クラシック系の舞曲のリズム分析をするとき、拍節をビート・パルス・タップに分けて考える方法があるのですが、それについてです。

まずビート、(ポピュラーのビートとは違うので紛らわしいですが)、2段階に小分けできるレベルだそうです。大体は小節内を大きく2分するような分析になるみたいです。2拍子や4拍子の曲だと、ちょうど2分割できます。1小節一拍で取る3拍子の曲だと、1小節目が前、2小節目が後、という感じに分割します。
まあ、厳密に考えるより、大きめの範囲で2分割してみるのがコツだと思います。演奏時や作曲時に意識する大きな拍節のレベルとでもいうのでしょうか。

次の段階はパルスです。シンコペーションができる最小単位だそうです。シンコペーションというと、弱拍と強拍を入れ替える、というか移動させる手法ですね。まあ、シンコペは拍を取る単位で行うことが多いですから、拍で取れるレベルがパルスでしょう。例えるなら、ポピュラーで8ビートの曲は、8分音符の単位でシンコペが使われますから、8ビートの曲だとタップに当たるのは8分音符ってことでしょう。でもワルツは1小節一拍で取ることが多いですが、4分音符でシンコペしますから、パルスに当たるのは4分音符です。解りにくいけど筋は通ってる??

最小の段階はタップです。拍節感はあるんだけど、カウントしないレベルです。指揮棒では振らない単位、8ビートの曲だと16分音符ですね。舞曲では普通はこのレベルではステップしないです。
舞曲だと、タップのレベルではジャンプ中に体を伸ばしたり、ジャンプに備えて体を縮めたりします。・・・行進曲の足を上げるウラ拍はタップ分類でいいんだろうか?
あと、アーティキュレーションのつけることができる最小単位です。例は、細かい音符を演奏するとき音符上は同じ音価でも、長短を組み合わせて演奏します。

分割方法はジャンルや分析する人によって違うでしょうから、正しい分割法があるわけではないです。重要なのは段階的に分割することです。
分割するときは周期性に目に付けるがコツです。周期性というと、強弱の交代ですね。まあ、その強弱が単に大きい音小さい音、というわけではないのが難しいところですが。音符レベルの強弱は聴けば分かるものが多いですが、小節レベルだと言葉に言い表せない違い的なものが多いですからね。クラシック系の舞曲は小節レベルでの何らかの周期性がノリにとって重要なケースが多いです。
posted by うらマッハ at 18:37| Comment(0) | 音楽

2011年05月26日

作曲での語彙

今日は午後から雨。雨が降るまでがんばって草を刈りまくってました。雨が降ると一気に伸びるんですよね、植物。当分、雨らしいので家で遊べます!

昨日の日記で作曲に関する語彙について書きましたが、そのネタを引っ張ってみます。
作曲にも色んな作業工程があるわけですが、まず必要なのは旋律やリズムやコードのような、曲を構築するための材料を捻り出すことです。旋律が出てこないんじゃ何も進まないですよね。
で、旋律とかを作るとき、脳の言語機能的な仕組みを使ってるのでは、と僕は推測してます。まあ人に聞いたことないし、個人の経験が根拠なんですが。少なくとも自分はしゃべる、というか脳裏で独り言を言うように旋律とかを出します。
作曲家ならみんなそうだと思うんですが、ペラペラといくらでも旋律は出てくるものです。ただし、似たようなものが多い傾向があるんですよね。これって人がしゃべる時と同じような気がするんです。人によって決まった口調や口癖があったり。作曲でも癖のようなものがありますし。
普段使わない口調や他人の口調で話そうとすると、ペラペラ度が低下します。僕は普段敬語を使わないので、意識して敬語を使おうとすると片言になったり語尾が変だったりと、うまくしゃべれなくなります。これは作曲でも似ていて、普段作らないジャンル、そもそも聞いてことが少ないジャンルは、スラスラとは出てこないですし、内容も微妙です。
でも訓練して、聞き慣れて作り慣れたジャンルにすれば、ペラペラになります。これって言語の学習に感触が似てると思うわけです。外国語までいかなくとも(うらマッハは日本語オンリーです)、方言とかは聞き慣れたりしゃべりなれると、自然と会話で対応できるようになります。考えなくても、反射的に言葉が出てくるわけですね。

旋律が出てくる、というだけでは作曲にはならないですが、まず必要な能力には違いないです。1音ずつ考えるのではなく、経験によって蓄積された語彙から自然に出てくるような性質なので、語彙を増やすことが作曲の基礎体力向上につながります。
まあ、その語彙もなかなか増やすの大変なんですけどね。どうやって語彙が増えるようになるのか。色んな曲を聴くとか、理論を勉強するとか、楽器で鳴らしてみるとか、一つ一つ効果はあるんですが・・・
posted by うらマッハ at 21:50| Comment(0) | 音楽

2011年05月17日

ビート考4「ダンスから音楽の表現を学ぼう」

今日は夕方、ちょっとした雷雨がありました。まあ、遠くで雷が鳴ってパラパラと雨が降ってカエルがケロケロ鳴いた程度なんですが。涼しくなってきたから畑に行くべ、と思ってたんですが、とり止めにしてブログでも書くことにしました。

音楽の話題で行きます。本日も参考書は「ダンスから音楽の表現を学ぼう」さんにおこし頂いております。

ワルツとメヌエット、演奏するときどう違うのか、という切り口の続きで行きます。
さて、本書によると、メヌエットを踊る時のステップは6つだそうです。楽譜上は4分3拍子なんですが、演奏するときは4分6拍子のノリで演奏することになります。2小節単位でフレーズをとらえるわけですね。
3拍子系の舞曲だと、小節で拍を取ることは多いような気がします。ワルツも場合によっては小節で指揮棒を振りますし、ジャズワルツでも小節でビートを取る部分があります。

メヌエットを踊る時、小節でのノリの違いを聴き分けることが重要だそうです。ということは、演奏する音楽家にとっても重要課題なわけです。
まあ、個人的な経験だと、一小節目は強拍、というよりアップタクト、後の小節はアウフタクト、的なとらえ方で演奏すれば良いのではないとか思います。そういう風に演奏されてることも多い気がしますし。
クラシック系舞曲のリズム分析でよく使う用語は、上でも書いたアップタクト・アウフタクトです。特にアウフタクトが重要。日本語だと下拍、上拍って訳になるんですが、あんまり聞かないです。横文字のまま使われることが多いですね。タクトっていうと指揮棒で、アップは下、アウフは上です。あと、アップタクトは強拍、アウフタクトは弱拍と訳されてることが多いですね。
ただ、手元の音楽中辞典でアウフタクトを見ても「弱起」として書かれてないので、どうも新しいかマイナーな学説かもしれないです。・・・ちょっと愚痴になるんですが、大学で僕が、教授の支持しない(というか詳しくない)学説で論を進めると、かなり嫌な顔する教授が多かったです。自分が詳しくない話題がでるとプライドが傷つくのかもしれませんし、ナワバリ意識からアレルギー反応を起こすのかもしれませんが、学説なんて時と場合で使い分ける程度の道具であるべきだと僕は思ったものです。まあ、心酔している学説やアイデンティティと化している学説を道具呼わばりするのは、ちょいと過激な気もしますが。最終学歴が退学なのはここら辺の協調性の無さが影響してます。

話を戻して、・・・すっかり持論の開陳にはなってきてますが、
アウフタクトってのはエネルギーを溜める拍、アップタクトはその溜めたエネルギーを放出する拍です。指揮棒を振り上げれば、次はその棒は落下してくるものですが、振り上げ方で次のアップタクトのノリが変わるわけです。
ダンスを踊る(ステップを踏む)時に重要なのが、アウフタクトに相当する拍なんですが、メヌエットだと第一小節の3拍目が重要だったします。2拍子の小節リズムを感じることが大事なわけですが、それを感じためには小節手前のアウフタクトをはっきりさせる必要があるわけです。なんせエネルギーを溜める拍ですので。どんなエネルギーが充填されたかによって、次の拍の性格が決まります。
メヌエットの3拍目は第2小節への溜めをする拍です。第2小節は、小節レベルのアウフタクトあるいは弱拍と解釈できます。アウフタクトな小節への溜めですから、あんまり気張った溜めじゃなさそうですね。小節レベルの溜めに対する拍レベルの溜めなので、なんというかスムーズ感のあるニュアンスが良いのかな?
一方で、6拍目は次の第一小節への溜め拍です。第一小節はアップタクトあるいは強拍に相当する小節ですので、大きな溜めになりそうです。ここで、第6拍だけが第一小節へのアウフタクトではなく、第2小節のすべての拍(4〜6拍)が第一小節へのアウフタクトとしてとらえることができます。


図も無いので、すげえ判りにくいこと書いてるんだろうな、と我ながら思います。これで、理解できる人は、音楽の才能があって読解力もある人でしょうね・・・。
小節レベルでのアウトタクトとか、拍や小節別に重みを云々する内容になってきたので、次は拍節の分類の話にする予定です。
ポピュラーだと、表拍、裏拍とか、オンビート、オフビート、のようにビートを分類しますが、似たようなのがクラシックにもあるんですね。
ビート、パルス、タップ、に分類する方法とか。論者によっては、「ああ、その理論色々間違ってるとこあるからアテにならないし」という野次もありそうですが、自分なりに「アテになりそう」なところを利用してみます。
posted by うらマッハ at 19:21| Comment(0) | 音楽

2011年05月11日

ビート考3with「ダンスから音楽の表現を学ぼう」

今日は雨でした。風も強めでした。雨が多いと湿害に弱い野菜がやばいですし、強風は背の高い野菜に悪いです。野菜共にいまのところ損害は見えないですが、やっぱダメージはありそうです。明日も雨らしいし、どれだけ生き残れるか・・・

音楽のビートの話題3です。今度は参考資料をかえて、ビートに関する考察を続けます。まあ、ビートの意味合いはポピュラー的なニュアンスで。

本日の参考書は「ダンスから音楽の表現を学ぼう」さんです。著者は東京芸大などで講師を務めていらっしゃるという浜中康子先生です。
内容はバロック舞曲です。ダンスミュージックにビートの起源があるのではないかと、前回の本にもありましたし、僕もヒントがあると考えてます。
バロック舞曲というと、宮廷の文化なので結構資料が残ってるんですね。別に当時、民間に舞曲が無かった訳ではないのですが、そっちはほとんど資料がないです。ちょっとした記述を頼りに推測するレベルでしょうね。

本の最初の方に、著者が西洋の古典舞曲に興味をもったきっかけが書かれているんですが、ワルツとメヌエットどっちも3拍子だけど何が違うのか、とピアノのレッスン時に子供に質問されたのがきっかけだそうです。よくある疑問ですよね。
まあ、「何が違う?」とだけ聞かれれば、そりゃ文化背景とか違いますし、作曲様式も違います。むしろ共通点は3拍子ってことくらいなもんです。
でも、ピアノのレッスンでの質問だと、聞きたいことは演奏する時どんな音の感じにすれば良いのか、ってことですよね。これに解りやすく答えるのは難しいでしょう。著者はうまく答えられず、これが研究に取り組むきっかけになったというわけです。

ここで、ワルツとメヌエット「何が違う?」というだけなら、ビート感が違う、とも答えられると思います。
当たらずも遠からじ、という感じで、やはり舞曲に何かヒントがありそうな気がするわけですね。「ビート」の定義で引っかかるかもしれませんが・・・
まあ、何にせよ次は本文に書かれている色々な舞曲の実例などを紹介していこうと思います。
posted by うらマッハ at 19:21| Comment(0) | 音楽

2011年05月09日

ビート考2with「水野式音楽理論解体新書」

今日は夕方からブログ書いてます。昼間は暑くて野外に出たくないので。

ビート考、2回目です。今回も参考資料は「水野式音楽理論解体新書」さんです。

本に書かれているビートの定義がなかなか面白いです。
1、強拍弱拍の位置とレベル
2、起点(音の出る位置)
3、音の長さ
4、減衰(音の切り方)

と書かれてます。面白いのは2〜4で、シンセサイザーのEGのようなものと考えて良い、とあります。発想がベーシストの水野先生らしいと思います。僕もなるほどと感じるところです。僕はリズムの勉強の切り口としてベース演奏の教本を多めに読んでたので、強く共感しました。
経験的にも2〜4はビート感を決定づける要素なんですよね。ベースだと音の長さが重要ですし、ドラムだと減衰の仕方でニュアンスが大きく変わります。

自分なりに例を書いてみます。
スネアドラムは「ダン」って感じにすぐ減衰に入りますが、コンプレッサーをかけて「ダーン」という感じに「音の長さ」を延長してやればまったく違ったニュアンスに感じます。あるいは、「減衰」のスピードを早めてやれば(ノイズゲートとかで)「ダッ」という感じになりタイトなニュアンスになります。
ここでいうニュアンスは、言い換えると「ビート感」になりますよね。元が同じ波形でも、長さや減衰の仕方を変えるだけでずいぶん「ビート感」が変わるわけです。

ただ、こういうビート感に関する実例や経験則を並べることはできるんですが、うまく理論的にまとめるのは難しいです。本でも、どうしてそう感じるかまでは語られてないです。
理論的というと、なんか難しい言葉で物事を説明することのように思われがちですが、実際は「どうして?」をうまく説明することです。難しく複雑に見える物事を解りやすく説明することが理論的なわけです。
何を書いてるか分かんない本や、とにかく難しい本はまずクオリティを疑うべきです。著者はバカなんじゃないかと。もっとも、書く内容が難しいということも多いのですが。音楽なんて、なかなかうまいこと説明できる分野ではないと思います。僕も上手いこと説明できず、経験則を並べるばっかりになりがちです。

もう一つ、本の内容で面白いと思ったのは、演奏するときはべつに「音の長さ」とかわざわざ意識したりしないそうです。まあ、楽器演奏は運動神経?でやる部分が多いので、意識なんてしてたらまともに体がついていかんでしょうね。ジャンルごとの「ノリ」で自然に演奏できるものだそうです。無論、練習しないとうまくなれないのはスポーツ同様なんでしょう。
で、思ったのは、DTMでステップ入力するときは意識するよね、ってことです。僕は音符ごとのニュアンスを意識して作曲しますし(あるいは、するように心がけてる)、そのニュアンスにするにはどのような波形(音の長さとか)にすれば良いか考えながら作業してます。
打ち込みだと、例えば実時間1秒の音型を打ち込むのに1時間かけることができます。そんなわけで、意識する時間的余裕があるわけですね。シーケンサは人間と違って訓練積んで音楽的な演奏がうまくなることは現在のところテクノロジー的に無理なので、打ち込む人が一つ一つ細かく指示する必要があります。
打ち込みが人間の楽器演奏と違うところは、意識することが多いことです。ビートのような意識する必要がないことでも打ち込みでは必要になってきます、クオリティを上げようと思うと。そういうわけで、解りやすい音楽理論はとても役に立ちます。あるいは、解りにくい理論を自分なりに解りやすく読み解く能力が。
・・・そういえば、音楽を意識する力って作曲家の資質でもありますよね。

次は参考書を変えてビートへのアプローチを続ける予定。
posted by うらマッハ at 17:54| Comment(0) | 音楽